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障害者虐待関連の公文書、簿冊から抜き出し所在不明に - 三重県

三重県は、障がい福祉課において、障害者虐待に関する公文書の一部が所在不明となっていることを明らかにした。

同県によれば、紛失したのは2014年度および2015年度に作成した公文書20件。「障がい者福祉施設への虐待防止に係る改善報告の指示通知」や「障がい者虐待事案の発生に係る危機管理統括監への報告文書」「障がい者虐待に係る市町からの報告」などが含まれる。

9月11日に障がい福祉課において公文書開示請求があった文書を特定していたところ、2014年度と2015年度の簿冊について、件名目録に記載があるにもかかわらず、公文書の一部が綴られていないことが判明した。保管場所を探索したが見つかっていない。

130件の公文書を含む4冊の簿冊に綴られていた一部で、文書を参考とするため簿冊から抜き出し、元に戻さず別の簿冊に綴った可能性があるという。対象の文書は保存期間が延長されているが、別の簿冊へ移されていた場合、5年の保管期間が終了したものと判断され、廃棄されたおそれもある。

紛失した公文書には個人情報が含まれているが、総合文書管理システムに登録しているデータしか残っていないため、内容の特定には至っていない。文書に記載のあった障害者福祉施設には、説明と謝罪を行ったとしている。

今回の問題を受け、過去の文書を参考にする場合、簿冊から抜き出さず、閲覧か複写することを周知徹底して再発の防止を図るとしている。

(Security NEXT - 2023/10/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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