Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

県立高教諭が「偽警告」被害、第三者が業務用端末を遠隔操作 - 長野県

長野県は、県立高校の教諭が「偽警告」を用いたサポート詐欺にだまされ、第三者によって業務で使用するパソコンを遠隔操作されたことを明らかにした。個人情報を窃取された可能性もあるという。

同県によれば、8月20日に県立高校の教諭が、業務用パソコンでウェブ閲覧中に表示された「偽警告」を信じて記載された電話番号に連絡を取り、指示に従ったことから第三者によって端末を遠隔操作される被害が発生したもの。

自身の携帯電話について料金の未払いがあるとの連絡があり、発信元の電話番号をパソコンで検索したところ、マルウェアの感染を示す「偽警告」が表示され、だまされてしまったという。

同日同職員は管理職へ事態を報告。外部事業者が端末の操作ログを調べたところ、情報流出の痕跡は見つからなかったものの、端末より情報が流出した可能性があるという。

対象となるのは、2016年度から2023年度までの生徒名簿、成績、進路指導、生徒指導、部活動に関する資料のほか、職員の氏名、電話番号、生年月日、外部指導者の氏名、住所、電話番号、職業などの個人情報。

同校では対象となる生徒や保護者、卒業生に経緯を説明し、謝罪を行っている。

(Security NEXT - 2023/08/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

メール誤送信で会員のメアド流出 - 不動産ファンド運営会社
ファイル共有設定ミスで意図せずCC送信 - メアド閲覧可能に
個人情報含むPCで侵害確認、影響を調査 - 小樽商科大同窓会
ウェブ問合フォームの入力情報が外部流出 - 川本製作所
サーバに攻撃の痕跡、一部情報流出を確認 - 人材サービス事業者
フィッシング報告が減少、URLは9%増 - 4分の3超が独自ドメイン
2025年3Qのネット銀不正送金被害 - 件数、金額ベースともに7割減
2025年3Qクレカ番号盗用被害、3年ぶりに100億円を割り込む
Fortinet「FortiOS」既知脆弱性の悪用を確認 - 認証回避のおそれ
高校で1クラス分の出席簿が所在不明に - 神奈川県