Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

アクセスポイント構築ソフト「RaspAP」に脆弱性

「Raspberry Pi OS」において無線LANのアクセスポイントなどを構築できるソフトウェアパッケージ「RaspAP」に深刻な脆弱性が明らかとなった。

「同2.8.7」から「同2.8.0」までのウェブインタフェースにコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2022-39986」が明らかとなったもの。認証なしにroot権限でコードを実行されるおそれがある。

米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」において、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」、重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。3月9日にリリースされた「同2.8.8」にて修正された。

また「同2.9.2」において、認証済みのユーザーによりroot権限でコマンドの実行が可能となる脆弱性「CVE-2022-39987」が指摘されている。NVDによるCVSS基本値は「8.8」、重要度は「高(High)」。

いずれも研究者より現地時間7月31日に概念実証コード(PoC)が公表されている。8月1日に「同2.9.3」がリリースされているが、「CVE-2022-39987」の指摘部分において修正は含まれておらず、未修正の状態と見られる。

(Security NEXT - 2023/08/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ランサム被害でシステム障害、グループ各社に影響 - テイン
公開PDF資料に個人情報、県注意喚起きっかけに判明 - 菊池市
小学校で個人票を誤配布、マニュアルの認識不十分で - 大阪市
ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
ネット印刷サービスにサイバー攻撃、個人情報流出か - ウイルコHD子会社
英国ブランド通販サイト、約3年間にわたりクレカ情報流出の可能性
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
ランサム攻撃者が犯行声明、事実関係を確認中 - アスクル
ペット保険システムから契約者情報など流出した可能性 - アクサ損保
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加