Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2Qの「JVN iPedia」の登録数、前四半期比約1.2倍に

2023年第2四半期に脆弱性対策情報のデータベース「JVN iPedia」へあらたに登録された脆弱性は3618件だった。前四半期比21%増となった。

「JVN iPedia」は、脆弱性情報を収録するデータベース。2007年4月より公開されており、国内のソフトウェア開発者による公表情報をはじめ、脆弱性情報ポータルサイト「JVN」や米国立標準技術研究所(NIST)が運用する脆弱性データベース「NVD」の公開情報などを収録している。

情報処理推進機構(IPA)によれば、同四半期に登録された脆弱性情報は3618件。前四半期の2986件から632件増加した。累計で15万8560件となる。

登録された情報の収集元としては「NVD」が3362件、「JVN」が254件、国内製品開発者の公表情報は2件だった。英語版では57件を登録し、累計2629件。

脆弱性の種類としては、「クロスサイトスクリプティング」が460件で最多。「SQLインジェクション(262件)」「境界外書き込み(249件)」「不適切な入力確認(178件)」「境界外読み取り(140件)」と続く。

20230801_ip_001.jpg
脆弱性対策情報データベース「JVN iPedia」の登録推移(グラフ:IPA)

(Security NEXT - 2023/08/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

米当局、「FortiWeb」の脆弱性悪用に注意喚起
「FortiWeb」に深刻な脆弱性 - すでに攻撃も
アスクル子会社の受託物流サービス、取引先情報流出の可能性
「ぶちエコサポーター」研修会の参加者宛メールで誤送信 - 山口県
誤って資料を持ち帰り紛失、住民が商業施設で拾得 - 新潟県
従業員個人PCがマルウェア感染、業務用認証情報が流出 - QUICK
番組編集ネットワークにランサム攻撃 - ケーブルテレビ可児
NECのHAクラスタソフト「CLUSTERPRO X」に深刻な脆弱性
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース