Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

富士通のネット回線サービスで不正通信 - クラウドやMSSなどにも影響

富士通が提供するインターネット回線サービスで利用するネットワーク機器より、外部へ不正な通信が行われていたことが明らかとなった。回線サービスの顧客のほか、同回線を利用する同社クラウドサービスやマネージドセキュリティサービスなども影響を受けた。

同社が提供するインターネット回線サービス「FENICS」で利用する一部ネットワーク機器より外部に不正な通信が行われていたことが判明したもの。12月9日に確認したという。

同社が提供するクラウドサービス「FJcloud-O」や富士通クラウドテクノロジーズが提供する「ニフクラレンタルサーバ」のほか、富士通エフサスがマネージドセキュリティサービスを提供する「富士通ITマネージメントセンタ」でも問題の回線を利用しており、影響が広がっている。

本誌取材に対して同社は、侵害を受けていた時期や具体的な内容、影響の範囲について「セキュリティの問題」を理由にコメントを避けた。

明らかとなった問題に対して、必要となる対策はすでに講じていると説明。それぞれのサービスにおいて、対象となる顧客に対しては、可能性も含めて具体的な影響について報告を行っているとしている。

(Security NEXT - 2023/01/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開