Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

アクセス制御製品「FortiNAC」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正

ネットワークに接続されたデバイスを検知、制御するFortinetのNACソリューション「FortiNAC」に複数の脆弱性が明らかとなった。深刻な脆弱性も含まれる。

同社が現地時間6月23日にセキュリティアドバイザリ2件を公開し、アップデートを通じて脆弱性2件「CVE-2023-33299」「CVE-2023-33300」に対処したことを明らかにしたもの。

「CVE-2023-33299」は、細工したリクエストに対し、信頼できないオブジェクトをデシリアライズする脆弱性。認証なしにリモートよりコードやコマンドを実行されるおそれがある。

同社は共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」、脆弱性の重要度を5段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とした。「FortiNAC 9.4.3」「同9.2.8」「同9.1.10」「同7.2.2」にて解消したという。「同8.8」「同8.7」「同8.6」「同8.5」「同8.3」なども影響を受けるがアップデートは用意されていない。

一方「CVE-2023-33300」は、一定の権限を必要とするが、リモートより機器内のファイルを別のディレクトリへ複製できるコマンドインジェクションの脆弱性。CVSS基本値は「5.3」、重要度は「中(Medium)」とレーティングされている。「同9.4.0」以降や「同7.2.1」「同7.2.0」に影響があり、「同9.4.4」「同7.2.2」にて修正した。

(Security NEXT - 2023/06/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

教員採用選考受検者の自己申告用紙が所在不明に - 新潟県
他県で実施した中学校自然教室で生徒名簿が所在不明に - 横浜市
誤った住所へ会員証を送付、システムトラブルで - JAF
Salesforceのローコード開発ツールに脆弱性 - 設定リスクの指摘も
構成管理ツール「Salt」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
MDMサーバから従業員情報流出、削除データも - ジブラルタ生保
「Kibana」に深刻な脆弱性 - 「Chromium」の既知脆弱性に起因
ファッション通販サイトに不正アクセス、通知メールが送信
サイバー攻撃で元従業員情報が流出した可能性 - クミアイ化学工業
「IBM i」のFAX機能に権限昇格の脆弱性 - 修正パッチを提供