Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ルータ狙う「GobRAT」、IoC情報や解析支援ツールなど公開 - JPCERT/CC

JPCERTコーディネーションセンターは、Linuxベースのルータを標的とするマルウェア「GobRAT」の攻撃を国内で確認していることを明らかにした。同マルウェアの技術情報や通信内容の解析支援ツールを提供している。

同マルウェアは、プログラム言語「Go」にて開発されており、Linuxルータを標的とする感染活動を展開する「リモートアクセスツール(RAT)」。同センターでは、国内において2月ごろ、同マルウェアによる攻撃を確認したという。

外部に公開されているルータのウェブユーザーインタフェースを標的としており、攻撃者は「SSH」にて悪意あるスクリプトを実行。ルータのファイアウォール機能を無効化して同マルウェアをダウンロードして定期的に実行するよう設定していた。

「x86」「x64」「ARM」「MIPS」など幅広いCPUアーキテクチャに対応。感染後は外部のコマンド&コントロールサーバと通信を行う。通信先やコマンドなどは暗号化されていた。

通信にはGoで開発されたプログラム間でデータのやり取りを行う「gob」を使用。外部からの命令により22種類のコマンドが実行可能だった。

(Security NEXT - 2023/05/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ビデオ会議サービスのZoom、脆弱性9件を公表
「MS Edge」のアップデート、脆弱性5件を修正
MS、11月の月例修正パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性にも対応
「Chrome」のスクリプトエンジン「V8」に脆弱性 - 修正版を公開
「Firefox 145」をリリース - 16件の脆弱性に対処
「Ivanti EPM」にセキュリティアップデート - 脆弱性3件を修正
口座振込通知書を誤送信、データ出力時のミス気付かず - 燕市
地域計画PDFに個人情報 墨塗りでも参照可能 - 小千谷市
国勢調査書類、未回答世帯の訪問時に紛失か - 大野城市
第三者がサーバより情報を窃取、データ暗号化は確認されず - プラ製品メーカー