Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Apache Tomcat」に脆弱性 - 過去の修正が不完全で

「Apache Tomcat」においてサービス拒否の脆弱性が判明した。4月中旬にリリースしたアップデートで修正済みだという。

開発チームが現地時間5月22日にアドバイザリを公表し、脆弱性「CVE-2023-28709」について明らかにしたもの。「CVE-2023-24998」に関連する脆弱性としており、重要度は「中(Moderate)」とレーティングしている。

「CVE-2023-24998」は、もともとファイルのアップロード機能を提供する「Apache Commons FileUpload」に明らかとなった脆弱性で2月20日にリリースされた「同1.5」にて修正されている。

同パッケージを実装する「Apache Tomcat」も同脆弱性の影響を受けることから、「同10.1.5」「同9.0.71」「同8.5.85」にて対応していた。

しかし現地時間3月13日に報告があり、「Apache Tomcat」における同脆弱性への修正が不十分であることが判明。これを受け、開発チームは4月中旬にリリースした「Apache Tomcat 10.1.8」「同9.0.74」「同8.5.88」にて修正を行なっており、同バージョン以降へ更新するよう呼びかけている。

お詫びと訂正:本記事初出時において一部CVE番号に誤りがありました。ご迷惑をおかけした読者、関係者のみなさまにお詫びし、訂正いたします。

 

(Security NEXT - 2023/05/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開