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レポートプラットフォーム「jsreport」に深刻な脆弱性 - 依存関係に起因

JavaScriptベースのレポートプラットフォーム「jsreport」に深刻な脆弱性が明らかとなった。

「同3.11.2」にコードインジェクションの脆弱性「CVE-2023-2583」が明らかとなったもの。同ソフトウェアが依存する「vm2」の脆弱性「CVE-2023-29017」に起因する脆弱性だという。

サンドボックスを回避される脆弱性で、「vm2 3.9.15」にて修正されたが、「jsreport」では脆弱なバージョンがハードコードされていた。

CVE番号を採番した脆弱性報告サイト「huntr」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3」のベーススコアを最高値である「10」と評価。米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」においても、CVSS基本値を「10」としており、いずれも重要度が「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

開発者は、4月に「同3.11.3」をリリースし、パッケージの依存関係を更新。同脆弱性についても修正した。同脆弱性に関しては概念実証(PoC)が公開されている。

(Security NEXT - 2023/05/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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