Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシング攻撃、3カ月連続で増加 - 年初の2倍以上に

4月のフィッシング報告件数は9万件を超えた。悪用されたURLとともに年初以降、増加傾向が続いている。

フィッシング対策協議会によれば、4月に報告を受けたフィッシング攻撃は9万2932件。前月から1万5876件増加した。1日あたりに換算すると約3097.7件となる。1月に4万件を下回るもその後増加傾向が続いており、わずか3カ月で約2.4倍に拡大している。

フィッシングサイトに用いられたURLは2万1230件。前月の1万4343件から6887件増となった。1日あたりに換算すると約707.7件。1月は2022年3月から10カ月ぶりに1万件の大台を割ったが、以降は増加に転じており、約2.8倍に増加した。

先月に引き続き、コンテンツデリバリネットワーク(CDN)サービスを悪用するケースが目立っており、悪用されたURLの約19.2%を占めている。

フィッシングサイトに悪用されたトップレベルドメインとしては、「.com」が26.3%で最多。次いで「.top(約19.6%)」「.dev(約19.3%)」「.cn(約9.1%)」「.ly(約4.9%)」だった。

20230509_ap_001.jpg
フィッシング報告やURL件数の推移(グラフ:グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2023/05/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Palo Alto Networksの「PAN-OS」にゼロデイ脆弱性 - パッチを準備中
サポート詐欺で患者情報含むPCが遠隔操作できる状態に - 富田林病院
イベント申込フォームで設定ミス、個人情報が閲覧可能に - 会津若松市
学校で個人情報含む入学関係書類を誤廃棄 - 横須賀市
人材育成プログラム「SecHack365」が応募受付をまもなく開始
フィッシングURLが前月比約84%増 - 使い捨てURLを悪用
【特別企画】経営戦略に資するセキュリティを学ぶ「情報システムCAMP2024」が4月18日開催
工場スマート化のリスクや対策を解説したガイドライン別冊資料
セキュリティ学ぶ学生、同分野への就職希望は約7割 - JNSA調査
Fortinet、アドバイザリ13件を公開 - 複数製品の脆弱性を修正