Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

教職員のメールアカウント2件に不正アクセス - 名大

名古屋大学は、教職員の複数メールアカウントが不正アクセスを受けたことを明らかにした。メール送信の踏み台として悪用されたほか、メールでやり取りした情報が流出した可能性がある。

同大によれば、同大大学院理学研究科の教員が利用するメールアカウント2件に対し、海外のIPアドレスを発信元とする不正アクセスが行われていたことが3月に判明したもの。意図しない大量のメールを送信されたほか、サーバ上に保存されていたメールにアクセスされた可能性がある。

同月15日に大量のメール送信が確認されたケースでは、2022年12月18日に海外のIPアドレスより不正アクセスが行われたことが判明。同日より2023年3月17日までの間に、メールサーバには同大関係者135人に関する氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどが記載されたメールが保存されており、第三者によってアクセスされた可能性がある。

また同月17日には別のアカウントで、意図しない大量のメール送信を確認した。2022年2月16日より3月17日、12月16日から同月26日にかけて海外のIPアドレスよりアクセスが行われていた。

メールサーバには、侵害されていた2022年2月16日から2023年3月17日までに講義受講者311人に関する氏名、学籍番号、成績など記載された添付ファイルを含むメールが保存されていた。

これらメールアカウントのパスワードが、第三者によって特定された原因はわかっておらず、引き続き調査を進めているという。同大では、問題のアカウントをロックし、パスワードを変更した。対象となる関係者に、メールや書面を通じて経緯の説明と謝罪を行っている。

(Security NEXT - 2023/05/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を
「MS Edge」にアップデート - 「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対処
県サイト資料に非公開の個人情報、マスキング未処理 - 静岡県
職員用グループウェアがランサム被害、生徒情報流出か - 向上学園
自治体委託イベントの申込フォームに不備 - 個人情報が閲覧可能に
サイバー攻撃被害が判明、内部情報へアクセスされた痕跡 - BBT
個人情報含む記憶媒体紛失、教諭2人を懲戒処分 - 北海道
「AEM」に100件超の脆弱性 - 「クリティカル」も複数
オンライン会議ソフト「Zoom Rooms」に脆弱性 - 最新版で修正済み
地理情報サーバ「GeoServer」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局