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減少傾向続いたフィッシング攻撃、5カ月ぶりに増加

フィッシング攻撃の減少傾向が続いていたが2月は再び増加に転じた。悪用されるブランドも前月から13件増加している。

フィッシング対策協議会によれば、2月に報告を受けたフィッシング攻撃は5万9044件。前月の3万8269件から2万775件増となり、1日あたり約2108.7件の報告が寄せられた。2022年9月以降、4カ月連続で減少していたが増加に転じている。

フィッシングサイトに用いられたURLは、重複を除くと9994件。2022年9月をピークに4カ月連続で減少していたが、前月の7704件から増加した。1日平均は約356.9件で、前月の約248.5件を大きく上回る。

短縮URLやダイナミックDNSサービスのURL経由で誘導する手口が約32.8%と約3分の1にのぼっている。引き続きGoogl翻訳の正規URLを悪用する手口も報告されている。

フィッシングサイトに悪用されたトップレベルドメインとしては、「.ly」が約28.9%で最多。次いで「.com(約24.5%)」「.top(約15.0%)」「.cn(約7.8%)」「.shop(約4.6%)」「.org(約4.1%)」となった。

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フィッシング攻撃の動向(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2023/03/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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