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「Cisco IOS/IOS XE」に脆弱性 - すでに悪用やPoC公開も

Cisco Systemsは、「Cisco IOS」や「Cisco IOS XE」に関するセキュリティアドバイザリを公開した。一部脆弱性で悪用や概念実証の公開が確認されている

脆弱性によって対象となるOSやバージョンは異なるが、現地時間2025年9月24日にアドバイザリ13件を公開し、「Cisco IOS」や「Cisco IOS XE」に関する脆弱性13件について明らかにしたもの。

これらアドバイザリにおいて、重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれていないが、8件のアドバイザリについては重要度を2番目に高い「高(High)」とレーティングしている。

なかでも「CVE-2025-20352」については、アドバイザリの公開時点ですでに悪用が確認されている。利用者に強くアップデートを呼びかけるとともに、緩和策をアナウンスした。

「SNMP」を有効化している場合に影響を受ける脆弱性で、認証が必要とされるが、細工したパケットによってスタックオーバーフローが生じ、サービス拒否を引き起こすことができる。

さらに一定の権限を持つ場合は、「root」権限によるコードの実行が可能。悪用が確認された事例でも、ローカル管理者の認証情報が侵害されたあと、「CVE-2025-20352」が悪用されていた。

(Security NEXT - 2025/09/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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