Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシングURLが大幅減 - 10カ月ぶりに1万件下回る

フィッシング攻撃の報告やURL件数の減少傾向が続いている。2023年1月はいずれも前月から約4割減となり、URLに関しては10カ月ぶりに1万件の大台を割り込んだ。

フィッシング対策協議会によれば、1月に報告を受けたフィッシング攻撃は、前月の6万5474件を大きく下回り3万8269件だった。1日あたり約1234.5件の報告が寄せられた計算となる。4カ月連続で減少しており、3万件台となったのは、2021年7月から18カ月ぶり。

同月にフィッシングサイトに用いられたURLは、重複を除くと7704件。前月の1万3810件から約44.2%減と大幅に縮小した。

2022年4月にはじめて1万件を突破し、6月以降は2万件から5万件の高水準で推移したが、9月をピークにこちらも4カ月連続で減少。10カ月ぶりに1万件を割り込んだ。1日平均は約248.5件で、前月の約445.5件を大きく下回っている。

前月に引き続き、短縮URLやダイナミックDNSサービス経由で誘導する手口も多く、約42.1%にのぼる。Googl翻訳の正規URL経由で誘導する手口も引き続き報告された。

20230208_ap_001.jpg
フィッシングの報告やURLの推移(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2023/02/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

DB管理ツール「pgAdmin4」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」も
「Apache Causeway」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
病院職員が患者情報含む受付画面をSNS投稿 - 岩見沢市
土地家屋調査士試験の申請書を誤廃棄 - 保存期間の表示漏れで
学会掲載論文の図表に患者の個人情報 - 神奈川県立病院機構
eラーニングシステムで利用者情報が閲覧可能に - 学研Meds
サイトが改ざん被害、海外オンラインカジノへ誘導 - 拓大
介護サービス事業所変更届を第三者にメール誤送信 - 笠間市
ファイル転送サーバ「SolarWinds Serv-U」に脆弱性 - 「クリティカル」も複数
SonicWall製ファイアウォールにDoS脆弱性 - SSL VPN有効時に影響