Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

複数サーバでランサムウェア被害 - 産業機器メーカー

資材搬送設備や新聞印刷設備など産業機器の製造を手がけるKKSは、複数のサーバがサイバー攻撃によりランサムウェアに感染し、データが暗号化されたことを明らかにした。顧客情報が流出した可能性もあるという。

同社によれば、2022年11月5日に従業員がサーバ内のファイルにアクセスできないことへ気づき、複数のサーバを調べたところ、「LOCKBIT2.0」との画面表示を確認。ランサムウェアに感染し、内部データを暗号化されていることが判明した。

侵入経路は、セキュリティゲートウェイにおける脆弱性を悪用され、侵入された可能性が高いとしている。一部サーバでは、顧客とのメールや部品発送に関する情報など、個人情報が保存されていた。

2018年4月1日から2022年11月4日にかけて同社が名刺を受け取ったり、製品や部品の注文を受けた顧客に関する情報で、氏名や会社の名称、住所、電話番号、メールアドレス、注文履歴、発送情報など含まれる。一部顧客については個人の住所と電話番号も保存されていた。

個人情報の不正利用などは確認されていないが、流出した可能性もあるという。同社では1月30日より、対象となる顧客への対応を進めている。

被害を受けたサーバについては、バックアップデータより復旧。個人情報委員会へ報告を行っており、警察にも届けた。あわせてマルウェア対策や監視の強化などセキュリティ体制の強化を進めている。

(Security NEXT - 2023/02/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開