英語検定試験「TOEIC」の申込サイトに大量のログイン試行
国際ビジネスコミュニケーション協会が運営する英語検定試験「TOEIC」の申し込みサイトが、パスワードリスト攻撃を受けたことがわかった。
同協会によれば、1月8日より翌9日にかけて「TOEIC申込サイト」に対し、約26万回に及ぶログインの試行が行われたという。58件のアカウントが、本人以外の第三者による不正ログインを許した。
対象となるアカウントでは、氏名、住所、電話番号、生年月日、性別、メールアドレス、登録IDのほか、任意で利用者が登録した出身国、母国語、秘密の質問などの情報を閲覧されたおそれがある。同サイトでは、試験の申し込み状況や過去の試験結果なども閲覧できるが、そうしたページへのアクセスは確認されていない。
同団体の情報システム部門において同月8日に攻撃を検知し、対策を講じた。同月10日以降、同様の被害は確認されていないという。大量のログイン試行に対してログインを許したアカウントが限られており、同団体以外で入手したアカウント情報を用いた「パスワードリスト攻撃」であると同団体では見ている。
被害が確認されたアカウントについては、一時停止措置を講じ、関係者へメールや書面で連絡を取った上で利用再開に向けた手続きを進めている。また他利用者に対しても、パスワードの使い回しを避けるよう注意喚起を行っている。
(Security NEXT - 2023/01/13 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
ブラウザ「Chrome」の「Cookie暗号化保護」を破壊する「C4攻撃」
大音量で煽る「サポート詐欺」の被害、端末内部に学生情報 - 名大
メール送信した資料に物件オーナーの個人情報 - 長谷工ライブネット
「Chromium」の脆弱性狙う攻撃 - 派生ブラウザ利用者も注意を
海外グループ会社にサイバー攻撃、影響など調査 - ミタチ産業
DDoS攻撃観測数、前月から微減 - 最大トラフィックは縮小
「Lucee」にクリティカル脆弱性 - 悪用コード公開済み
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性などに対応
「Cisco Unified CM」に深刻なRCE脆弱性 - ESリリースのみ影響
教員が小学校授業で過去の年賀ハガキを教材利用 - 横須賀市