Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Apache Kylin」にアップデート - 過去の修正がバイパス可能

10月にオープンソースの分散分析エンジン「Apache Kylin」のアップデートにて脆弱性が修正されたが、対策をバイパスされるおそれがあり、再度アップデートが実施された。

同プラットフォームでは、リモートよりコードを実行されるおそれがあるOSコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2022-24697」が判明。

開発チームでは、10月にリリースした「同4.0.2」においてブラックリストによりコマンドをフィルタリングすることで対処したが、ユーザーがパラメータを操作することで対策をバイパスできる脆弱性「CVE-2022-43396」が明らかとなった。

開発チームは、同脆弱性の重要度を「重要(Important)」とレーティング。米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」においてベーススコアを「8.8」、重要度を「高(High)」と評価している。

開発チームでは、脆弱性への対処のほか、機能の追加や改善なども含まれる「同4.0.3」をリリースした。

(Security NEXT - 2023/01/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
メールの誤送信で学生のメアドが流出 - 都住宅供給公社
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「サポート詐欺」で1000万円の被害 - ネット銀を遠隔操作
狂犬病予防接種会場で強風により申請書が飛散 - 京丹後市
開示したNPO法人事業報告書で墨塗り漏れが判明 - 山口県
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
LINEヤフーに再度行政指導 - 報告受けるも対応や計画不十分