Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Linuxカーネルの「ksmbd」に複数脆弱性 - 8月の更新で修正済み

Linuxカーネルで「SMBプロトコル」を取り扱う「ksmbd」に複数の脆弱性が明らかとなった。2022年8月にリリースされた「Linux 5.15.61」「同5.19.2」などで修正済みだという。

「Linux 5.15」以降の「ksmbd」にあわせて6件の脆弱性が明らかとなったもの。7月にZero Day initiativeを通じて報告があり、関連する脆弱性とともに8月の更新で修正された。いずれも調整を経て現地時間12月22日にアドバイザリが公表されている。

なかでも影響が大きいとされる脆弱性は、解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」や「OOPS状態」が生じるおそれがある「CVE-2022-47939」。

リモートよりコードを実行されるおそれがあり、米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」と評価。重要度を「クリティカル(Critical)」とした。

このほか5件の脆弱性が明らかとなっており、「CVE-2022-47938」以外の4件に関しては、NVDにおいてCVSS基本値が「8.8」から「7.5」のレンジで評価されており、重要度は2番目に高い「高(High)」とレーティングされている。

(Security NEXT - 2023/01/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

県営住宅入居者の個人情報含む書類、強風で飛散 - 愛知県
個人情報含む道路占用届書をメール誤送信 - 国交省
フィッシング攻撃支援サブスクの関係者を一斉検挙 - 利用者は約1万人
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
MS 365アカウントに不正アクセス、個人情報流出の可能性 - セガ子会社
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生