Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

OpenSSLにサービス拒否の脆弱性 - 単独での修正リリースは用意せず

OpenSSLの開発チームは、サービス拒否を引き起こすおそれがある脆弱性が見つかったことを明らかにした。重要度は低く、同脆弱性を単独で修正するアップデートのリリースは行わないとしている。

「X.509証明書」のポリシーに関する処理に不備があり、サービス拒否が生じるおそれがある脆弱性「CVE-2022-3996」が明らかとなったもの。

開発チームでは、一般的に見られる設定ではないとし、脆弱性の重要度を、4段階中もっとも低い「低(Low)」とレーティングしている。

米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」においてベーススコアを「7.5」、重要度を「高(High)」と評価している。

同脆弱性は、「同3系」に影響があり、「同3.0.7」および以前のバージョンに存在。「同1.1.1」「同1.0.2」は影響を受けない。ソースリポジトリ上では修正が行われたが、重要度が低いことから、同脆弱性の修正のみを目的としたアップデートのリリースは行わない方針だという。

いずれ提供する「同3.0.8」にてほかに明らかとなった脆弱性などとともに修正を反映する方針で、リリースされ次第、アップデートするよう求めている。

(Security NEXT - 2022/12/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
メール誤送信で事業所担当者のメアド流出 - やまがた産業支援機構