Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Veeam製バックアップ製品を狙う脆弱性攻撃が発生 - 早急に対処を

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」に6件の脆弱性を追加した。Veeam Softwareのバックアップ製品も攻撃のターゲットとなっている。

同リストは、積極的に悪用されていることが確認された脆弱性について、米政府がリストとして公表しているもの。すでに脆弱性を突かれ、侵害されていた場合、アップデートにより脆弱性を修正するだけでは根本的な問題は解決せず、追加の対応が必要となる場合もあるため注意が必要。

現地時間12月13日、14日にあわせて6件の脆弱性を追加した。なかでも注目されるのは、Veeam Softwareのバックアップ製品「Veeam Backup & Replication」に関する脆弱性「CVE-2022-26500」「CVE-2022-26501」だ。

2022年3月にアドバイザリがリリースされた脆弱性で、悪用されるとTCP 9380番ポートで稼働する「Veeam Distribution Service」経由で内部APIへアクセスが可能となり、認証なしにリモートよりコードを実行されるおそれがあるという。

同社は共通脆弱性評価システム「CVSSv3」においてベーススコアを「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングし、脆弱性を修正するパッチを提供している。具体的な悪用の手口などは明らかとなっていないが、早急な対処が求められる。

(Security NEXT - 2022/12/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

中等教育学校で受験生資料含むUSBメモリを紛失 - 新潟県
「WatchGuard Firebox」に脆弱性 - ゼロデイ攻撃が発生、更新や痕跡調査を
不正アクセスでトップページ改ざん、外部サイトへ遷移 - 文字起こしサービス会社
図書館サーバからスパム送信、更新時の未承認設定変更が影響 - 岡山県
まもなく年末年始、長期休暇前にセキュリティ総点検を
「Apache StreamPark」に暗号化などの脆弱性3件が判明
「OpenShift GitOps」に権限昇格の脆弱性 - クラスタ掌握のおそれ
フィッシング契機に第三者が端末操作、個人情報流出か - 共立メンテナンス
ランサム被害で写真や動画が流出、調査を実施 - 横須賀学院
委託調査の関連データが保存されたPCを紛失 - 埼玉県