セキュ人材採用、日本は実務経験を重視 - キャリアパス提供は他国の半数以下
アジア地域のセキュリティ人材採用担当者を対象に実施した調査において、日本は他国と比較して実務経験を重視する傾向が見られた。一方でキャリアパスの提供が貧弱で研修機会などを提供する機会が少ないという。
同調査は、(ISC)2が日本、香港、韓国、シンガポールにおいてサイバーセキュリティ専門家のチームを管理する採用責任者を対象に6月1日から22日にかけて実施したもの。日本の回答者202人を含む787人が回答した。
IT業界以外からセキュリティ担当者を調達するケースも増えており、回答者の49%は、実務経験がなく、コンピューターサイエンス、IT、サイバーセキュリティ以外の分野の教育を受けた候補者を検討すると回答した。
一方日本の回答者は、71%が採用時に過去の実務経験を優先事項に挙げており、調査対象国においてもっとも割合が高かった。また他国に比べて認定資格の保有をそれほど重要視しておらず、言語、文書コミュニケーションを重要視している傾向が見られた。
日本では、キャリアパスを提供していると回答したのは25%にとどまる。「香港(58%)」「シンガポール(57%)」「韓国(52%)」の半分にも満たなかった。
資格を取得するために研修の機会を提供しているとの回答は42%。専門知識を高めるための時間を就業時間中に確保できるとの回答は72%で、いずれも調査対象国においてもっとも低かったという。
(Security NEXT - 2022/11/22 )
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