Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Apache Commons BCEL」に脆弱性 - 「Apache Xalan」にも影響

Javaクラスファイルの分析や操作する機能を提供するライブラリ「Apache Commons BCEL(Byte Code Engineering Library)」に深刻な脆弱性が明らかとなった。アップデートが提供されている。

API処理において域外メモリに書き込む脆弱性「CVE-2022-42920」が明らかとなったもの。APIへデータをわたすアプリケーションにおいて悪用されるおそれがあるという。

米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.8」、重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

同脆弱性は、現地時間10月8日にリリースされた「同6.6.0」にて修正済み。その後CVE番号が採番され、11月4日に脆弱性が公表された。

以前、開発が停止状態にあるJava XSLTライブラリ「Apache Xalan」に「CVE-2022-34169」が指摘され、同ライブラリを含むパッケージに影響が広がったが、「Apache Xalan」そのものの脆弱性ではなく、今回公表された「CVE-2022-42920」に起因する脆弱性であることが報告されている。

(Security NEXT - 2022/11/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

教員がサポート詐欺被害、NAS内の個人情報が流出か - 山形大付属中
市バスのドラレコ映像が保存されたUSBメモリが所在不明 - 川崎市
がん検診クーポン券に別人の住所、委託事業者のミスで - 横須賀市
個人情報流出の可能性、高負荷から事態を把握 - 楽待
Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
委託先で個人情報流出か、セキュリティ監査に虚偽報告 - ソフトバンク
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意