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ワクチン予約サイトの申込フォームに別人の個人情報 - 神奈川県

神奈川県の大規模接種会場予約サイトにおいて、申込者の一部個人情報が流出した。負荷を軽減するために対策を講じたところ、個人情報が入力された状態でキャッシュされてしまったという。

同県によれば、10月17日に委託事業者であるJTBが運営する予約サイトの申し込みフォームで、ウェブサイトにおけるキャッシュの設定を誤るミスがあったという。

接種券がある場合、ない場合にわけてそれぞれ申し込みフォームを用意していたが、アクセスすると空欄の状態で申し込みフォームを表示すべきところ、15時40分から16時15分にかけて、関係ない個人情報が入力された状態で表示される状況となっていた。

氏名、電話番号、居住市町村、生年月日、メールアドレス、ワクチン接種履歴などの情報が含まれる。同日15時50分ごろ、住民から県庁へ指摘があり、問題が発覚した。

同県では同日、オミクロン株対応ワクチンの接種対象範囲の拡大を発表しており、サーバの負荷を軽減するために対策を講じたところ、設定に誤りがあり、データが入力された状態で申し込みフォームページがキャッシュされてしまったという。対象期間中、「接種券あり」「接種券なし」のフォームにあわせて210人がアクセスしたと見られる。

同県では個人情報が誤表示された2人に対し、電話やメールを通じて謝罪。キャッシュの設定について見直したほか、サーバ負荷への対策についてはアクセス数の上限を高く設定するなど対策を講じた。

(Security NEXT - 2022/10/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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