Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Movable Type」に深刻なRCE脆弱性 - 必ず更新を

コンテンツマネジメントシステム(CMS)の「Movable Type」にあらたな脆弱性が判明した。深刻な影響があり、シックス・アパートでは必ずアップデートを実施するよう呼びかけている。

「XMLRPC API」にコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2022-38078」が明らかとなったもの。細工したリクエストを送りつけることで、任意のPerlスクリプトや限定的なOSコマンドの実行が可能になるという。

脆弱性情報のポータルサイトであるJVNにおいて共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアは「9.8」と評価されている。ほぼ同時期に複数の指摘が寄せられ、調整のもと公表された。

同社では、Advanced版も含め脆弱性を修正した「同7 r.5301」「同6.8.7」「Premium 1.53」をリリース。利用者に対して必ず更新するよう求めている。

また旧バージョンを利用しており、すぐにアップデートできない場合については、APIへのアクセスを制限したり、関連するCGIファイルの削除など緩和策を講じるよう呼びかけている。

「Movable Type」の「XMLRPC API」に関しては、2021年10月にも深刻な脆弱性「CVE-2021-20837」の修正が実施されている。パッチの提供開始から1週間も経たずに実証コード(PoC)が公開され、アップデートが未実施だった環境に対して攻撃が展開された。また同年12月には対策が不十分だったとして追加修正も行われている

(Security NEXT - 2022/08/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

採用選考の結果通知メールで異なる宛名を記載 - 東京都
幼稚園登降園管理システムが迷惑メールの踏み台に - 爆破予告も
提出されたファイルから様式例を作成、個人情報が残存 - 長野県
「Active! mail」に深刻な脆弱性、すでに悪用も - 侵害確認方法を調査中
「あいちロボット産業クラスター推進協議会」のサイトが侵害 - 外部サイトへ誘導
米政府、WindowsやApple複数製品の脆弱性悪用に注意喚起
Dell「PowerScale OneFS」に深刻な脆弱性 - 乗っ取りリスクも
リモートアクセス製品「SonicWall SMA100」の既知脆弱性が標的に
「Chrome」に2件の脆弱性 - 重要度「クリティカル」も
「CVEプログラム」のサービス停止を回避 - CISAがオプション期間を行使