Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

複数の開示文書データに個人情報、墨塗りするも識別可能に - 豊田市

愛知県豊田市は、開示した公文書において不開示の個人情報が流出したことを明らかにした。マニュアルも用意していたが、周知が不十分だったという。

同市では、下水道事業の受益者負担金に関する公文書の開示請求を受け、5月19日に開示文書を保存したCD-Rを開示請求者へ送付したところ、6月3日に開示請求者から、墨塗りとなった不開示情報が識別できるとの連絡があり、問題が判明した。

問題の墨塗り部分には、個人129人に関する氏名、住所、賦課した地番など、85の法人については賦課した地番、地積、負担金額などが含まれる。

同市では開示請求者に謝罪し、問題のCD-Rを回収して適切に処理したデータに差し替えた。個人情報が流出した対象者に文書で謝罪を行っている。

また同事案を受け、過去に同市で開示した公文書において同様のケースが発生していないか調査したところ、23件が判明した。

(Security NEXT - 2022/08/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

開示したNPO法人事業報告書で墨塗り漏れが判明 - 山口県
部分開示文書で個人情報の墨塗り漏れが判明 - 相模原市
中小企業補助金の採択者情報、元関係者が不正持出か - 支援実績と営業に利用
会議録のマスキングに不備、個人情報が閲覧可能に - 加東市
統合型リゾート(IR)の公開資料で墨塗り処理に不備 - 観光庁
政務活動費収支報告書の関連書類でマスキング漏れ - 鹿児島市
いじめ調査報告書の関連文書、墨塗り処理に不備 - 埼玉県
配布資料の黒塗りした患者情報が閲覧可能に - 鹿児島大病院
いじめ調査報告書、墨塗り処理に不備 - さいたま市
公開議事録の墨塗りに不備、個人情報参照可能に - 羽曳野市