マルウェア感染、9分後に遮断するも情報流出の疑い - 小学館集英社プロ
小学館集英社プロダクションは、同社が運営する保育施設においてパソコンがマルウェアに感染し、内部に保存されていた個人情報が外部に流出した可能性があることを明らかにした。
同社によれば、6月8日に保育施設のパソコンが、自治体担当者を名乗る業務連絡を装った「なりすましメール」を受信し、誤って添付ファイルを開いたことでマルウェアに感染したもの。
業務委託先事業者からの連絡で問題あるメールだったことが判明。ファイルの開封から9分ほどで外部とのネットワークを遮断したが、マルウェアが展開され、感染端末と外部サーバにおいて通信した履歴が残っており、端末内部の情報が外部に流出した可能性があることが判明した。
対象となるのは、保育施設において卒園や退園した児童を含む園児や保護者、職員、外部の第三者など1178人分の個人情報で、氏名、住所、電話番号、生年月日、性別、メールアドレス、病歴、心身の機能の障害などが含まれる。
同社では、対象となる園児や関係者へ個別に連絡を取っている。また6月10日に個人情報保護委員会へ届けた。同社では、端末内における個人データの削除、攻撃メールに対する訓練や注意喚起の実施などを行い、再発防止に努めるとしている。
(Security NEXT - 2022/08/18 )
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