Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Adobe Acrobat/Reader」にアップデート - 複数の深刻な脆弱性を解消

Adobe Systemsは、「Adobe Acrobat」「Adobe Reader」に判明した複数の深刻な脆弱性を解消するセキュリティアップデートをリリースした。

今回のアップデートは、「Windows」および「macOS」向けにリリースしたもので、あわせて22件の脆弱性を解消した。脆弱性の悪用は確認されていない。

解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」や域外メモリへのアクセスなど、15件の脆弱性については、重要度が3段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

これら15件の脆弱性に関しては、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアがいずれも「7.8」と評価されており、悪用されるとコードを実行されるおそれがある。のこる7件の脆弱性については、重要度を1段階低い「重要(Important)」とした。

同社は、「Continuousトラック」の利用者向けに「同22.001.20169」をリリース。あわせて「Classicトラック」向けに「同20.005.30362」「同17.012.30249」を用意した。適用優先度は、いずれも3段階中2番目にあたる「2」としており、30日以内を目安に更新するよう利用者へ呼びかけている。

今回修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2022-34215
CVE-2022-34216
CVE-2022-34217
CVE-2022-34219
CVE-2022-34220
CVE-2022-34221
CVE-2022-34222
CVE-2022-34223
CVE-2022-34224
CVE-2022-34225
CVE-2022-34226
CVE-2022-34227
CVE-2022-34228
CVE-2022-34229
CVE-2022-34230
CVE-2022-34232
CVE-2022-34233
CVE-2022-34234
CVE-2022-34236
CVE-2022-34237
CVE-2022-34238
CVE-2022-34239

(Security NEXT - 2022/07/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

課税調査中に個人情報含む資料を紛失 - 京都市
自治体向け資料に個人情報、図関連データとして内包 - 兵庫県
事務局内情報共有サイト、アクセス制限なく情報流出 - 岩手県
中等教育学校で受験生資料含むUSBメモリを紛失 - 新潟県
「WatchGuard Firebox」に脆弱性 - ゼロデイ攻撃が発生、更新や痕跡調査を
不正アクセスでトップページ改ざん、外部サイトへ遷移 - 文字起こしサービス会社
図書館サーバからスパム送信、更新時の未承認設定変更が影響 - 岡山県
まもなく年末年始、長期休暇前にセキュリティ総点検を
「Apache StreamPark」に暗号化などの脆弱性3件が判明
「OpenShift GitOps」に権限昇格の脆弱性 - クラスタ掌握のおそれ