Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

サイバー攻撃で複数システムが停止、バックアップで復旧- 岐阜の病院

岐阜市にある安江病院は、5月に電子カルテをはじめとする複数システムがサイバー攻撃を受け、一時診療に影響が出たことを明らかにした。翌日復旧したが、その後個人情報が外部に流出した可能性があることが判明した。

5月27日に患者データベースへアクセスできない状況に陥るサイバー攻撃を受けたもの。電子カルテシステムや診療報酬を計算する会計システムなどが一時停止した。

同日、一部診療体制に影響が出たものの、翌日には、対策を講じた上でバックアップからシステムを復旧しており、通常の診療体制に戻っているという。

同院では障害の発生を受けて警察や厚生労働省へ報告。5月30日には個人情報保護委員会にも報告し、6月8日より外部事業者によるフォレンジック調査を進めていたが、個人情報が外部に流出した可能性があることがわかった。

対象となるのは、患者や新型コロナワクチンの被接種者に関する個人情報最大11万1991件。氏名や生年月日、住所、電話番号、診療に用いる病歴、治療歴などの情報、予防接種歴などが含まれる。

(Security NEXT - 2022/07/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

社内侵入の痕跡確認されず、クラウドサービスは個別対応 - BBT
高校で生徒の個人情報含む記録簿を紛失 - 大阪府
委託先でメール誤送信、講座受講者のメアド流出 - 神奈川県
「SSHコンソーシアムTOKAI」の情報発信サイトが改ざん被害
企業サイトが負荷上昇で断続的に停止、原因など調査 - コスミック
事故関係の通話内容含む一部記録媒体が所在不明 - 東京海上ダイレクト
遠隔アクセス用サーバ経由で侵入、個人情報流出の可能性も - サカタのタネ
顧客管理システムの開発委託先で侵害 - 日産ディーラーの個人情報が流出
「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告