Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2021年のフィッシング報告、前年比約2.3倍に - 約53.6%がEC系

フィッシング攻撃が増加の一途をたどっている。2021年は報告数、URLいずれも前年を大きく上回った。報告の半数はECサイトに関するフィッシング攻撃だったという。

20220603_ap_001.jpg
半期ごとのフィッシング報告数推移(グラフ:フィ対協)

フィッシング対策協議会が、2021年のフィッシング詐欺の動向について「フィッシングレポート2022」として取りまとめたもの。

同レポートによれば、同協議会に寄せられた2021年1月から12月までのフィッシング報告件数は52万6504件。前年の約2.3倍へと拡大した。年々増加している。

上半期は3万件から4万件台前半で推移していたが、8月に5万3177件を記録。その後も4万件台後半の高い水準で推移し、12月には過去最多となる6万3159件で1年を終えるなど、増加傾向が続いた。

20220603_ap_002.jpg
フィッシングに悪用されたURL件数の推移(グラフ:フィ対協)

フィッシングサイトのURL件数については、2021年上半期はほぼ前年と同水準だったものの、下半期に大きく増加。

悪用されるブランドについても増加傾向が続いている。4月までは60件前後だったものの、5月以降は80件前後で推移している。

(Security NEXT - 2022/06/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Ivantiの複数製品に脆弱性 - 「EPM」の更新は11月以降
作業服通販サイトに不正アクセス - 2024年に判明、新サイトへ移行
「WatchGuard Firebox」の深刻な脆弱性、PoC公開で悪用リスク上昇
講座延期の通知メールを誤送信、メアド流出 - 滋賀県発達障害者支援センター
米当局、脆弱性悪用リストに「Oracle EBS」など5件追加
整体サロン店舗端末から顧客情報が流出した可能性
講座申込ページで設定ミス、申込者情報が流出 - 横須賀市
グループ会社サーバから個人情報が流出 - 茨城県の人材サービス会社
「Spring Cloud Gateway Server Webflux」に情報漏洩の脆弱性
機械学習フレームワーク「Keras」に深刻な脆弱性 - 8月の更新で修正