Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2021年のフィッシング報告、前年比約2.3倍に - 約53.6%がEC系

フィッシングに悪用されたブランドを見ると、オンラインショッピングやフリマアプリなどeコマース系の報告件数が全体の約53.6%を占める。

クレジットカードのブランドをかたるフィッシングも継続的に行われていて、悪用されたブランドは40件にのぼり、全体の約35.2%にのぼっている。年末には、従来報告が見られなかった保険会社をかたるフィッシングも確認されている。

フィッシングメールのうち、送信元メールアドレスに正規サービスのドメインを使用したなりすましメールが多く発信されている。なりすましメールの検出には送信ドメイン認証技術DMARCが有効だが、普及が進んでいない。

スミッシングについては、宅配便の不在通知をかたるもの、EC系や通信キャリアをかたるものが多く報告された。スミッシングで入手した情報をもとに、キャリア決済やキャッシュレス決済を不正利用する事例も報告されている。

(Security NEXT - 2022/06/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

一部工事注文書控が所在不明、誤廃棄の可能性 - カンセキ
法人会員情報が流出、脆弱性の点検過程から発覚 - 関西エアポート
セイコーエプソン製プリンタドライバに脆弱性 - 日本語以外の環境に影響
DDoS攻撃が件数減、一方100Gbps超の攻撃も - IIJレポート
Google、ブラウザ最新版「Chrome 136」を公開 - 8件のセキュリティ修正
米当局、悪用が確認された脆弱性4件について注意喚起
海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト