Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Magnitude Simba」のODBCドライバなどに脆弱性

「Amazon Redshift」「Amazon Athena」の利用者向けに提供されている「Magnitude Simba」の「ODBCドライバ」や「JDBCドライバ」に脆弱性が明らかとなった。

認証トークンの検証処理に問題があり、意図しないプログラムを起動するおそれがある脆弱性が明らかとなったもの。脆弱性の悪用にはローカルユーザーの権限が必要となるが、悪用されると任意のコードを実行されるおそれがある。

「Amazon Redshift」向けODBCドライバの脆弱性には「CVE-2022-29972」、JDBCドライバでは「CVE-2022-30240」、「Amazon Athena」向けのODBCドライバには「CVE-2022-29971」、JDBCドライバでは「CVE-2022-30239」が採番されている。

これら脆弱性の判明を受けてMagnitude Softwareは、「Magnitude Simba Amazon Redshift ODBC Driver 1.4.52」「同JDBC Driver 1.2.56」「Magnitude Simba Amazon Athena ODBC Driver 1.1.17」「同JDBC Driver 2.0.29」をリリースした。

今回の問題でマイクロソフトは、「Amazon Redshift」へ接続するサードパーティのドライバ固有の脆弱性としつつも、「Azure Data Factory」「Azure Synapse Pipeline」の統合ランタイムにおいて、「CVE-2022-29972」の影響により統合ランタイムのインフラ全体でリモートよりコードを実行されるおそれがあったことを明らかにした。脆弱性の重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

(Security NEXT - 2022/05/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Cisco FMC」に深刻な脆弱性 - 認証なしでコマンド実行のおそれ
Cisco、ファイアウォール製品群にアドバイザリ21件を公開
「Apache Tomcat」にアップデート - 脆弱性「MadeYouReset」を解消
「HTTP/2」実装に「MadeYouReset」脆弱性 - DoS攻撃のおそれ
「Exchange Server」のハイブリッド構成に深刻な脆弱性 - MSが定例外アドバイザリ
秘密管理ツール「OpenBao」に脆弱性 - 任意のコード実行が可能に
N-ableのIT管理ツールにゼロデイ脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起
Palo Alto、セキュリティアドバイザリ6件を公開
「Spring Framework」に脆弱性 - アップデートで修正
LLMキャッシュ管理ツールにRCE脆弱性 - キャッシュ汚染に起因