Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2022年1Qのセキュ相談、前四半期比4割増 - Emotet関連が約54.7倍

2022年第1四半期は、情報処理推進機構(IPA)が設置する窓口へ寄せられたセキュリティに関する相談が4割増と大幅に増加した。なかでもマルウェア「Emotet」の相談が約54.7倍と急増している。

同機構によれば、同四半期に対応したセキュリティに関する相談は2716件。1933件だった前四半期から約40.5%増と大きく上昇している。

2021年第3四半期に直近5年間でもっとも少ない1012件となるものの、一転翌第4四半期には以前の勢いを取り戻し、2022年第1四半期は直近5年で3番目に相談が多い四半期となった。

目立った動きを見せたのが、マルウェア「Emotet」に関する相談。2021年初頭にインフラが停止し、収束したかと思われたが、同年11月より活動を再開。相談件数は656件となり、2021年第4四半期の12件から約54.7倍に膨れ上がった。

またマルウェアに感染していないにもかかわらず、「偽アラート」で不安を煽って製品やサービスなどの購入を迫る「マルウェア検出の偽警告」に関する相談も増加。前四半期の420件から約48.8%増となる625件となり、2四半期連続で増加している。

20220419_ip_001.jpg
情報セキュリティ安心相談窓口の相談件数推移(グラフ:IPAの発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2022/04/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

MS、10月の月例パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性3件に対応
JPAAWG年次イベント、参加登録を受付 - オンライン参加も対応
岡山県が運営する複数サイトで改ざん - 一時復旧するも再び被害
サイバー攻撃で個人情報流出の可能性 - アサヒグループHD
「Rapid7」「SKYSEA」など脆弱性5件の悪用に注意喚起 - 米当局
「Windows 10」サポート終了 - 重要度が高い更新は「ESU」で継続提供
SAP、10月の定例パッチを公開 - 複数のクリティカル脆弱性
元従業員が取引先情報を不正流出、営業利用から発覚 - ヤマト運輸
Veeamバックアップ製品に深刻な脆弱性 - 修正版アップデート公開
「Chrome」のセーフブラウジングに脆弱性 - 修正版が公開