Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Firefox 97」がリリース - 脆弱性12件を修正

Mozilla Foundationは、ブラウザの新版「Firefox 97」をリリースした。脆弱性の修正などを行っている。

今回のアップデートでは「Windows 11」のスクロールバー表示へ対応したほか、macOSの特定状況におけるタブ操作の読み込み速度を向上させた。あわせて12件の脆弱性を修正しているが、重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれていない。

脆弱性4件については、重要度が次に高い「高(High)」とレーティングされており、「SYSTEM権限」を取得されるおそれがある脆弱性「CVE-2022-22753」や機能拡張の更新時にパーミッションを回避されるおそれがある「CVE-2022-22754」のほか、メモリ破壊の脆弱性「CVE-2022-22764」「CVE-2022-0511」に対応した。

そのほか、重要度が1段階低い「中(Moderate)」とされる脆弱性7件や、もっとも重要度が低い「低(Low)」とされる脆弱性1件を解消した。

また8件の脆弱性を修正した延長サポート版「Firefox ESR 91.6」についてもあわせて提供を開始している。今回修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2022-0511
CVE-2022-22753
CVE-2022-22754
CVE-2022-22755
CVE-2022-22756
CVE-2022-22757
CVE-2022-22758
CVE-2022-22759
CVE-2022-22760
CVE-2022-22761
CVE-2022-22762
CVE-2022-22764

(Security NEXT - 2022/02/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性