Zoom、ミーティングクライアントなどの脆弱性を修正
ビデオ会議サービスを提供しているZoomは、同社製品において、重要度「中(Moderate)」とする2件の脆弱性を修正していたことを明らかにした。
「Zoom Client for Meetings chat」および「Keybase Client」にそれぞれ1件の脆弱性が発見され、修正を実施したもの。いずれも脆弱性の重要度は「中(Moderate)」としている。
「Windows」や「macOS」「Linux」「Android」「iOS」向けに提供している「Zoom Client for Meetings chat」では、「サーバサイドリクエストフォージェリ(SSRF)」の脆弱性「CVE-2021-34425」が判明。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「4.7」とレーティングされている。
チャットの「リンクプレビュー」機能が有効な場合、攻撃者がアクセスできないURLに対する「HTTP GETリクエスト」をだまして送信させることができるという。7月にリリースした「同5.7.3」にて対処した。
一方、Windows向けに提供する「Keybase Client」では、コマンドの実行が可能となる脆弱性「CVE-2021-34426」が明らかとなった。
コマンドラインで「keybasegit lfs-config」コマンドを実行した際に影響を受ける。攻撃者がユーザーのGitリポジトリへ書き込みできるアクセス権を持つ場合に脆弱性を悪用することが可能で、ユーザーのローカルシステムにおいて任意のWindowsコマンドを実行することが可能だという。
同社は「同5.6.0」にて脆弱性を修正したとしている。
(Security NEXT - 2021/12/20 )
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