Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

日本通運のシンガポール法人にサイバー攻撃 - 情報流出の可能性

日本通運は、シンガポールにある現地法人のシンガポール日本通運がサイバー攻撃を受け、一部情報が外部に流出した可能性があることを明らかにした。

同社によると、11月14日に同社が運用するサーバやパソコンの一部がマルウェアに感染し、第三者による不正な通信が行われていることが明らかとなったもの。データが外部に流出した可能性がある。

事態の発覚を受けて、同社では対象機器をネットワークから遮断。外部事業者協力のもと、攻撃が行われていた期間、原因、対象となるデータなど、詳細について調査するとともに復旧を進めている。データの暗号化や破壊といった被害についてはコメントを避けた。

サイバー攻撃による事業継続への影響は出ていないという。また日本を含め、シンガポール以外の国や地域で利用するシステムへの影響についても否定した。

同社では、個人情報が流出した可能性も踏まえ、現地の個人情報保護委員会であるPersonal Data Protection Commission(PDPC)に報告。捜査機関に対する被害届の提出については調査結果を待って判断するとしている。

(Security NEXT - 2021/12/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

職員用グループウェアがランサム被害、生徒情報流出か - 向上学園
予約管理システム侵害、予約者にフィッシングメール - 京都市内のホテル
ランサム被害による個人情報流出を確認 - 保険事故調査会社
多治見市の複数小中校で不正アクセス - 迷惑メール1.6万件送信
駿河屋サイトの改ざん、監視ツールの脆弱性経由 - 侵害検知以降にも流出
研究者向けサイトに不正アクセス、非公開ページに書込 - 日本リウマチ学会
総当り攻撃で内部侵入、挙動検知してサーバ隔離 - タマダHD
約9カ月にわたりサイト改ざん、約100記事に不正スクリプト - 京大
リフォーム業者口コミサイト、一部顧客情報が流出した可能性
サイトが改ざん被害、海外オンラインカジノへ誘導 - 拓大