SNSの利用ルール啓発で、パスワード提出求める不手際 - 練馬区中学校
東京都練馬区は、市内中学校において、SNS利用の家庭内ルールに関する指導にあたり、誤ってパスワードを学校へ提出させる不手際があったことを明らかにした。
同市教育委員会より配布したリーフレット「我が家のSNSルール」を用いた指導において、市内中学校1校において、SNSのパスワードを提出するよう求めるミスが発生したもの。
問題のリーフレットは、家庭におけるSNS利用時のルールづくりを啓発するため、「SNS練馬区ルール」に基づき2020年6月に作成され、同区内小中学校へ配布された。スマートフォンやSNSの利用時間や置き場所、投稿などについて家庭内のルールを書き込む内容となっており、SNSのパスワードを記入する欄や家族でパスワードを共有する例示が行われている。
同区では同年8月、リーフレットの提出を求める場合は、パスワードを未記載としたり、マスキングするよう通達を出したが、同中学校では、三者面談の際にSNSのルールについて話題にしようとリーフレットを配布した際、パスワードの記載が不要であることを説明していなかった。
11月30日に同中学校に対して生徒の保護者から指摘があり、問題が発覚。276人からリーフレットの提出があったが、そのうち36人分にパスワードが記入されていた。
問題の判明を受けて、同校では12月3日に家庭に向けて謝罪文を送付。提出されたリーフレットは、校内で施錠保管し、三者面談の際に返却してパスワードの変更を求めるという。
(Security NEXT - 2021/12/09 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
サポート詐欺の相談が1000件超 - SNS乗っ取り相談も増加
ランサムウェアへの対処を学ぶカードゲーム - JC3が無償公開
「自分は絶対に大丈夫!」との思い込みこそ危険 - 無料啓発教材を公開
成績データを誤アップロード、生徒がSNSで共有 - 静岡県
巧妙な「フィッシング」、電話で操作指示も- 不正送金被害が発生
LINEオープンチャットで設定ミス、複数部外者が参加 - 人吉下球磨消防組合
悪質ECサイトの通報、前年から約3割減 - JC3まとめ
高校でテスト結果一覧表を誤配付、複数生徒がSNS投稿 - 静岡県
2024年4Qのセキュ相談 - 「不正ログイン」が45%増
東京都が「SNSトラブル防止動画コンテスト」を開催 - 受賞作品を発表