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「ウイルスバスタークラウド」にフォルダ改ざん検知をバイパスされる脆弱性

「ウイルスバスタークラウド」に複数の脆弱性が明らかとなった。すでに脆弱性を修正した定義ファイルを配信済みだという。

Windows向けに提供されている「同17.0」において2件の脆弱性「CVE-2021-43772」「CVE-2021-32460」が明らかとなったもの。

「CVE-2021-43772」は、同製品において指定したフォルダを監視する「フォルダシールド機能」に明らかとなった脆弱性。悪用されると検知を回避され、ファイルを改ざんされるおそれがある。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアは「5.5」とレーティングされている。

一方「CVE-2021-32460」は、ログイン可能なユーザーにより管理者権限を取得されるおそれがある権限昇格の脆弱性。同製品のインストール時のみ影響があるとしており、すでに導入済みの場合は影響を受けない。CVSS基本値は「7.8」。

いずれも悪用は確認されていないという。同社は、脆弱性を修正したプログラムを公開。また最新の定義ファイルでファイルの変更を検知、ブロックできるよう修正を実施した。

あわせて周知のためにJPCERTコーディネーションセンターへ脆弱性を報告。調整を経てJVNにおいても注意喚起が行われている。

(Security NEXT - 2021/12/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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