Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Zoomに複数脆弱性、クライアントやSDKなど広く影響

オンライン会議ソリューションを展開するZoomのクライアントソフトやオンプレミス製品、SDKなどに脆弱性が明らかとなった。脆弱性を修正するアップデートが提供されている。

「CVE-2021-34423」は、バッファオーバーフローの脆弱性。悪用された場合、アプリケーションがクラッシュし、任意のコードを実行されるおそれがある。同社は共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアを「7.3」、重要度を「高(High)」としている。

またメモリの状態が漏洩するおそれがある「CVE-2021-34424」もあわせて明らかとなった。CVSS基本値は「5.3」で重要度は「中(Medium)」。

これら脆弱性は、「Zoom Client for Meetings」をはじめ、「Zoom Rooms for Conference Room」「Controllers for Zoom Rooms」などに影響があり、「Windows」や「macOS」「Linux」をはじめ、「iOS」「Android」「Blackberry」「Chrome OS」など幅広いプラットフォームが対象となっている。

さらに「Zoom Meeting SDK」「Zoom Video SDK」といった開発キットや複数のオンプレミス製品、「Zoom Hybrid Zproxy」「Zoom Hybrid MMR」など幅広い製品に存在するという。同社では各製品に対して脆弱性を修正したアップデートをリリースしており、最新版を用いるよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2021/11/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

教員採用選考受検者の自己申告用紙が所在不明に - 新潟県
他県で実施した中学校自然教室で生徒名簿が所在不明に - 横浜市
誤った住所へ会員証を送付、システムトラブルで - JAF
Salesforceのローコード開発ツールに脆弱性 - 設定リスクの指摘も
構成管理ツール「Salt」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
MDMサーバから従業員情報流出、削除データも - ジブラルタ生保
「Kibana」に深刻な脆弱性 - 「Chromium」の既知脆弱性に起因
ファッション通販サイトに不正アクセス、通知メールが送信
サイバー攻撃で元従業員情報が流出した可能性 - クミアイ化学工業
「IBM i」のFAX機能に権限昇格の脆弱性 - 修正パッチを提供