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MS、定例外で「Windows 10 Update Assistant」の脆弱性を修正

マイクロソフトは、「Windows 10 Update Assistant」に関する2件の脆弱性を公表し、修正済みのツールをウェブサイトで公開した。

「Windows 10 Update Assistant」は、最新版の「Windows 10」をダウンロードし、インストールするために用意されたツール。同社ウェブサイトで配布している。

今回、定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」とは異なるタイミングで修正を実施したもので、同ツールに明らかとなった権限昇格の脆弱性「CVE-2021-42297」「CVE-2021-43211」に対処している。

いずれも取得できる権限の範囲はファイルの削除のみで、ファイルの内容を閲覧したり、変更する権限は得られないとしている。また「CVE-2021-43211」に関しては、すでに情報が公開されているという。

重要度は4段階中、2番目に高い「重要(Important)」。「CVE-2021-43211」の共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」におけるベーススコアは「5.5」、「CVE-2021-42297」は「5.0」とレーティングされている。

脆弱性の判明を受け、同社は脆弱性に対処した同ツールをウェブサイトで公開した。

(Security NEXT - 2021/11/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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