Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Cisco製PONスイッチに複数の深刻な脆弱性 - アップデートの実施を

Cisco Systems製スイッチ「Cisco Catalyst PONシリーズ」の一部製品に複数の脆弱性が明らかとなった。

同社によると、同シリーズの「CGP-ONT-1P」「CGP-ONT-4P」「CGP-ONT-4PV」「CGP-ONT-4PVC」「CGP-ONT-4TVCW」に複数の脆弱性が明らかとなったもの。

これら製品において「Optical Network Terminal(ONT)」のウェブ管理インターフェイスにコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2021-40113」が存在し、悪用されるとroot権限で任意のコマンドを実行されるおそれがある。

また「ONT」の「telnet」においてデバッグ用の初期設定アカウントが存在する脆弱性「CVE-2021-34795」が明らかとなった。「telnet」を有効化している場合、デバイスへログインされるおそれがある。

これら「CVE-2021-34795」「CVE-2021-40113」に関しては、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアが最高値である「10」とレーティングされており、重要度は「クリティカル(Critical)」と評価されている。

さらにCVSS値が「8.6」で「高(High)」とされる「CVE-2021-40112」などもあわせて明らかとなった。いずれも脆弱性の悪用などは確認されていない。

同社では、対象となる製品向けに脆弱性を修正したアップデートを用意。利用者へアップデートを呼びかけている。

(Security NEXT - 2021/11/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Firefox 138」がリリース - 複数の脆弱性を修正
セイコーエプソン製プリンタドライバに脆弱性 - 日本語以外の環境に影響
米当局、悪用が確認された脆弱性4件について注意喚起
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正