「Surface Pro 3」にセキュアブート回避の脆弱性 - 他社機器も影響を受ける可能性
マイクロソフトは、「Surface Pro 3」にセキュアブートをバイパスされる脆弱性が存在することを明らかにした。他社デバイスも影響を受ける可能性があるという。
「Surface Pro 3」において、デバイスとソフトウェアの構成に関する情報を記録する「プラットフォーム構成レジスタ(PCR)」を拡張することが可能となる脆弱性「CVE-2021-42299」が存在することを明らかにしたもの。ブートプロセスにおいて「PCR」をチェックすることで、デバイスの状態を判断するが、脆弱性を悪用することで問題ないデバイスであると偽装できるという。
同社は、重要度を上から2番目にあたる「重要(Important)」とし、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「5.6」とレーティングした。脆弱性の悪用や公表は確認されていない。脆弱性の悪用可能性指標は「悪用される可能性は低い」としている。
アップデートは公開されておらず、脆弱性を悪用するには、端末へ物理的にアクセスするか、ユーザーの認証情報を取得する必要があるとして、デバイスへの物理的なアクセスを防ぐよう求めている。
同社は脆弱性が存在するデバイスとして「Surface Pro 3」を挙げており、「Surface Pro 4」「Surface Book」は影響を受けない。一方、同社以外のデバイスにおいても同様の「BIOS」を使用している場合は、同脆弱性の影響を受ける可能性があるとしている。
(Security NEXT - 2021/10/19 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
ビデオ会議サービスのZoom、脆弱性9件を公表
「MS Edge」のアップデート、脆弱性5件を修正
MS、11月の月例修正パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性にも対応
「Chrome」のスクリプトエンジン「V8」に脆弱性 - 修正版を公開
「Firefox 145」をリリース - 16件の脆弱性に対処
「Ivanti EPM」にセキュリティアップデート - 脆弱性3件を修正
WatchGuardのVPNクライアントに脆弱性 - Windows版に影響
Drupal向け「OAuth」サーバモジュールに認可バイパスの脆弱性
Samsung製端末、ゼロデイ攻撃の標的に - 商用レベルスパイウェアを悪用か
バッファロー製ルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に脆弱性 - ファームウェアの更新を
