DDoS攻撃が前月から減少、最長だったのはmemcached反射攻撃 - IIJ調査
インターネットイニシアティブ(IIJ)は、8月に同社で観測したDDoS攻撃の状況を取りまとめた。件数は前月より減少したが、前月を上回る33.8Gbps規模の攻撃を観測した。
同社が提供するDDoS攻撃対策サービスの検知動向を取りまとめたもの。同月に観測した攻撃件数は532件で、前月の576件から44件減となった。6月の879件をピークに2カ月連続で減少している。
1日あたりに換算すると17.2件となり、前月の18.6件を下回った。1カ月を通して見ると、1日あたり5件から20件で推移しているが、25件以上となった日が同月中旬以降8日あり、特に8月19日は39件と目立った。
同月に観測されたもっとも規模が大きかった攻撃は、DNSプロトコルを用いたリクレクション攻撃。約320万ppsのパケットにより、約33.8Gbpsのトラフィックが発生した。前月にもっとも規模が大きかった約205万pps、約21.1Gbpsの攻撃を上回る規模で、5月以降上昇傾向が続いている。
同月にもっとも長く継続した攻撃は、メモリキャッシュサーバの「memcached」を用いたリフレクション攻撃で27分にわたり観測。ピークには約23.3Gbpsのトラフィックが生じたという。

IIJが観測したDDoS攻撃の月別推移(グラフ:IIJの発表をもとに独自に作成)
(Security NEXT - 2021/10/01 )
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