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JVCケンウッドの欧州グループ会社にサイバー攻撃 - メール障害から判明

JVCケンウッドは、欧州のグループ会社がサイバー攻撃を受けたことを明らかにした。外部専門家もまじえて詳細について調査を進めている。

同社によると、欧州にあるグループ販売会社においてメールの送受信ができなくなる障害が発生し、調べたところ外部よりアクセスされていたことが9月22日に判明したもの。

今回のサイバー攻撃により、オランダ、ベルギー、イギリスのグループ会社が影響を受けた。対象となるシステムや原因など詳細については調査中としており、個別に攻撃が行われたのか、共有するシステムが攻撃対象となったのかは不明。障害が生じたメールサーバのほか、ファイル共有サーバなども外部よりアクセスを受けた可能性があるという。

ファイル共有サーバの内部には従業員や取引先関係者の連絡先など個人情報も保存されていた。同社では、現地で外部専門家をまじえて立ち上げた対策チームのもと、情報が外部に流出した可能性も含めて詳しく調べている。また今回の事態を受けて現地当局に報告を行った。

影響を受けたシステムについては、あらたに暫定システムを立ち上げ、業務を再開させた。9月29日の時点で国内への影響は確認されていないが、あわせて調査を行うとしている。

(Security NEXT - 2021/09/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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