Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Exchange」の脆弱性「ProxyShell」に要警戒 - 悪用発生で米政府が注意喚起

エクスプロイトチェーン「ProxyShell」の詳細については、「Black Hat USA 2021」「DEFCON 29」などを通じて発表された。

その後悪用が確認されており、米国土安全保障省のサイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)では、米国時間8月21日に緊急で注意喚起を実施。月例更新を適用し、脆弱性より保護するよう強く求めた。

「ProxyLogon」をはじめ、その後発見したユーザーのパスワードが回復されるおそれがある「ProxyOracle」、今回の「ProxyShell」の一部脆弱性について同氏は、単なる脆弱性ではなく、「Exchange Server」の「クライアントアクセスサービス(CAS)」に明らかとなったあらたな「攻撃対象領域」のひとつであると指摘。

ユーザーとの接続に用いる基本的なコンポーネントに判明した論理的な脆弱性であり、メモリ破壊によって生じる脆弱性に比べて容易に再現でき、悪用される可能性が高いと危険性を分析している。

また同氏は、「ProxyLogon」「ProxyOracle」「ProxyShell」に続く第4の「攻撃対象領域」を発見したことも示唆しており、近日公開予定だという。引き続き「Microsoft Exchange Server」の脆弱性動向に警戒しておく必要がある。

(Security NEXT - 2021/08/24 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
JSライブラリ「React」に深刻なRCE脆弱性 - 早急に対応を
米セキュリティ機関、「ScadaBR」既知脆弱性の悪用に警告
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害
「Android Framework」のゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 米当局
「Unbound」のDNSキャッシュ汚染脆弱性 - 追加対策版が公開
「Android」に月例パッチ、脆弱性107件に対応 - 2件ですでに悪用も
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
マルウェア対策製品「Avast Antivirus」に権限昇格の脆弱性
脅威情報共有基盤「MISP」がアップデート - 2件の脆弱性を修正