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コロナ問題に便乗、厚労省装うフィッシング - 証明書写真など詐取

感染拡大が続く「新型コロナウイルス感染症」の問題に便乗し、厚生労働省からのお知らせなどと称して個人情報を騙し取るフィッシング攻撃が発生している。

注意喚起を行ったフィッシング対策協議会によれば、フィッシングメールは「【重要】新しいコロナウイルスの発生の予防と管理」といった件名で送信されているという。

本文には、「重要なお知らせ」などと記載。新型コロナウイルス感染症の防疫作業や緊急救援の調整のために協力を求める内容に見せかけ、誘導先のサイトで氏名や電話番号のほか、身分証明書の画像などをだまし取ろうとしていた。

また新型コロナウイルス感染症における症状の有無、体温、ワクチン接種の状況なども入力を求める。また厚生労働省の表記が「厚生勞動省」となっていたほか、「ワクチンを通過したのでしょうか」など、不自然な表現も見られた。

8月13日の時点でフィッシングサイトの稼働が確認されており、同協議会では閉鎖に向けてJPCERTコーディネーションセンターへ調査を依頼。類似した攻撃に注意するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2021/08/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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