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Windowsドメインを乗っ取る「PetitPotam攻撃」 - PoCが公開済み

ドメインコントローラーを乗っ取られるおそれがある攻撃手法「PetitPotam」が明らかとなった。マイクロソフトは「古典的なNTLMリレー攻撃」の一種とし、緩和策についてアナウンスを行っている。

「PetitPotam」は、ドメインコントローラーにおける認証情報を必要とすることなく、APIより「MS-EFSRPC(Encrypting File System Remote)」を処理する関数「EfsRpcOpenFileRaw」を悪用し、ホストに対して他マシンへの認証を強要する攻撃手法。フランスのセキュリティ研究者であるtopotamことGilles Lionel氏が発見した。

同氏は概念実証(PoC)を公開し、ほかのプロトコルや関数などでも同様の攻撃が行えると主張。また「EFS(Encrypted File System)」機能を無効化しても軽減されないとの見方を示した。

今回の問題に対して、マイクロソフトでは7月23日にアドバイザリを公表。同社は「PetitPotam」について、「Windowsドメインコントローラー」やそのほかの「Windows Server」などに影響があり、これまでも注意を呼びかけてきた「古典的なNTLMリレー攻撃」の一種であると説明した。

(Security NEXT - 2021/07/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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