Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

LZH形式ファイルでウイルス検証回避の脆弱性 - ライブラリ作者が利用中止を呼びかけ

LZH形式の圧縮に用いるライブラリ「UNLHA32.DLL」の開発者であるMicco氏は、セキュリティ対策ソフトの多くにLZHファイルの検知を回避する問題が含まれているとして、利用を控えるようアナウンスを行った。

LZA形式で圧縮したファイルについて、ファイルヘッダの検証処理に問題があるもので、同氏が4月に実施した調査によれば、16製品のうち対応している製品は3製品のみだったという。

ゲートウェイでウイルスの侵入検知を実施している場合、ウイルスが容易に組織のネットワーク内部へ侵入できると同氏は警告を発しており、ゲートウェイのみでセキュリティ対策を実施している場合は「LZH形式」のファイルを拒否するよう呼びかけている。

圧縮ファイルの取り扱いに関する脆弱性「CVE-2010-0098」は、4月にフィンランドのCERT-FIが「zip」「cab」「7z」などについてアラートを公表。NVDにおいてCVSSの深刻度が「10.0」と評価され、その後「zip」などについては多くのセキュリティ対策製品で対応が行われている。

(Security NEXT - 2010/06/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Apache StreamPark」に暗号化などの脆弱性3件が判明
「OpenShift GitOps」に権限昇格の脆弱性 - クラスタ掌握のおそれ
CiscoやSonicWallのゼロデイ脆弱性悪用に注意喚起 - 米CISA
「Node.js」のアップデートが再延期 - 年明け2026年1月7日を予定
SonicWallのリモートアクセス製品「SMA1000」にゼロデイ脆弱性
「Apache Airflow」の開発用拡張コンポーネントにRCE脆弱性
NVIDIAのロボティクスやAI開発向けシミュレーション基盤に脆弱性
Ciscoのメールセキュリティ製品にゼロデイ攻撃 - 構成や侵害状況の確認を
Fortinet複数製品の認証回避脆弱性、悪用が発生 - 設定確認を
「Apache Commons Text」旧版に深刻な脆弱性 - 「FileMaker Server」に影響