Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

SAP、6月の月例パッチを公開 - 適用優先度高い脆弱性も

SAPは、6月の月例セキュリティパッチをリリースした。緊急性が高い脆弱性などへ対処している。

各社が、定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にあわせてリリースしたもの。新規のアドバイザリ17件と既存アドバイザリのアップデート2件、あわせて19件のアドバイザリを公開し、CVEベースであわせて40件の脆弱性に対処した。

今回あらたに公開されたアドバイザリ17件について適用優先度を見ると、4段階中もっとも高い「Hot News」が1件。2番目に高い「高(High)」が4件、続く「中(Medium)」が12件となっている。

「Hot News」とレーティングされたのは、「SAP NetWeaver ABAPサーバ」および「ABAPプラットフォーム」が影響を受ける認証不備の脆弱性「CVE-2021-27610」。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」において、ベーススコアが「9.0」とレーティングされている。

(Security NEXT - 2021/06/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施
Node.js向けMySQLクライアント「MySQL2」に脆弱性
「GitLab」に複数脆弱性 - セキュリティパッチをリリース
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生
「Chrome」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性などを解消