「Adobe Acrobat/Reader」に深刻な脆弱性 - アップデートがリリース
Adobe Systemsは、「Adobe Acrobat」「Adobe Reader」向けにセキュリティアップデートをリリースし、複数の深刻な脆弱性を修正した。
今回のアップデートでは、同社による重要度が3段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性5件に対処したもの。いずれも悪用は確認されていない。
具体的には、域外メモリを読み込む脆弱性「CVE-2021-28551」「CVE-2021-28554」や、解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2021-28552」「CVE-2021-28631」「CVE-2021-28632」に対応した。
脆弱性を悪用されると、ユーザー権限でコードを実行されるおそれがあるという。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは、いずれも「7.8」とレーティングされている。
同社は、「Windows」および「macOS」の「Continuousトラック」向けにアップデート「同2021.005.20048」をリリース。あわせて「Classicトラック」向けに「同2020.004.30005」「同2017.011.30197」の提供を開始した。
適用優先度は、3段階中、2番目に高い「2」とレーティングしており、30日以内を目安に更新するよう利用者へ呼びかけている。
(Security NEXT - 2021/06/09 )
ツイート
PR
関連記事
「OpenVPN」に「OVPNX脆弱性」 - 3月の更新で修正済み
Cisco、セキュリティアドバイザリ9件を公開 - 「Blast-RADIUS」の影響も
「Cisco SSM」に深刻な脆弱性 - 攻撃者によりパスワード変更可能
「Magento」「VMware vCenter」など脆弱性3件の悪用を確認 - 米当局が注意喚起
「Apache HTTPD」が今月3度目のセキュリティアップデート
SonicWallのVPN関連で複数の脆弱性 - アップデートが公開
「Apache HugeGraph」の深刻な脆弱性を狙うアクセスが増加
「Java SE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Ivantiがアドバイザリを公開 - エンドポイント管理製品などに脆弱性
「Apache Airflow」に脆弱性 - アップデートが公開