4月のDDoS攻撃、件数減少するも大規模な攻撃を観測 - IIJ調査
インターネットイニシアティブ(IIJ)は、同社で4月に観測したDDoS攻撃の状況を取りまとめた。観測件数は減少したが、50Gbps規模の攻撃を観測したという。
同社のDDoS攻撃対策サービスで検知した動向を取りまとめたもの。同月に観測した攻撃件数は487件で、前月の604件から117件減少した。1日あたりの平均攻撃件数は16.2件。前月の19.5件を下回った。1日あたり10件から25件前後で推移しているが、同月20日には40件を超える攻撃を観測した。
同月に観測されたもっとも規模が大きい攻撃は「SYNフラッド攻撃」で、約431万ppsのパケットにより、49.61Gbpsのトラフィックが発生した。前月にもっとも規模が大きかった約147万pps、約15.0Gbpsの攻撃を大きく上回り、2021年に同社で観測した攻撃において最大のものとなった。
同月にもっとも長く継続した攻撃は、「NTP」「DNS」など複数のプロトコルによるリフレクション攻撃と、「GRE(Generic Routing Encapsulation)」プロトコルを利用したものだった。攻撃は49分にわたり、最大で1.47Gbpsのトラフィックが発生している。

IIJによるDDoS攻撃の観測動向(グラフ:IIJの発表をもとに独自に作成)
(Security NEXT - 2021/05/31 )
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